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「カイ!こっちのエンジン見てくれ!」
「了解!父さん、ライト頂戴。」
とある街の工場にて。
父さんがこっちに目も向けずにそう叫んだ。
今日も工場にはたくさんの機械が運び込まれており、俺たちはその機械の修理に追われていた。
俺は父さんからライトを受け取り、頼まれた飛行機のエンジンに目を向けた。
工具を腰に提げているカバンから取り出し、ライトを口にくわえガチャガチャと分解する。
中を見てみると、エンジンの中の部品がダメになっているらしく、手の施しようがなかった。
「マジかよ…。」
めんどくさいと思うと同時にやりがいがないなぁ、とも思う。
工具をカバンにしまい、俺は小さくため息をついた。
俺は飛行機の下から一度出て、いつもの場所ーーーこの工場の受付に走った。
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