3人が本棚に入れています
本棚に追加
「なにさ。」
早く作業をしたくて、少し低めの声になる。
だけど、おっちゃんは構わずそのままいつもの調子で話した。
「あと修理、どれぐらいで終わりそうか?」
そう聞かれ、時計に目を向けると、もう閉店時間が迫っていた。
「エンジンは部品を変えるだけだから5分もあれば終わると思うけど…、まぁ、他のとこは父さんなら30分ぐらいで終わらせると思うよ。」
「そうか…」
俺の言葉におっちゃんはあごひげを触りながらうーんと首を傾げた。
「なら、もう今日はそれで終わりにするか。ウィルにもそう伝えといてくれるか?」
「了解。父さんにも言っとくな。」
そう言って俺はおっちゃんに向かってニッと笑い、そのまま作業所の方に走って向かった。
最初のコメントを投稿しよう!