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不肖の息子という言葉がある。
私は間違いなくその中の一人だ。
いや、不肖等という生易しいものではない。
なぜなら私は、大きな親不孝を二回もしてしまった者だからである。
いくら時代が変わろうと、その事は決して変わらない。
そしてその事実は、その罪が決して消えない事を今も私の鼻っ面に突き付けているのだ。
言うならば、中世の古城の地下深くに設けられた牢獄に、鋼鉄の鎖にて十重二十重に繋がれた囚人のようなものであろう。
どんな豪傑であろうと、それから逃れる事など不可能に近い。
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