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「よっ!おはよー、椿!」
そこには、隣の家に住んでいる幼なじみの幹太が立っていた。
幹太…通称かんちゃんは、東洋中学校の二年生で、私の一歳年上。
明るくて陸上部でスポーツもできて、自慢の幼なじみ。
「かんちゃん!こんな朝早くにどうしたの?二年生はまだ登校時間じゃないんでしょ?」
「んー、椿が緊張してないかな~って思って。」
かんちゃんは、いつもこんな風に優しい。お兄ちゃんみたいだ。
「大丈夫だよ!緊張なんてしないもん!」
かんちゃんはクスクスと笑った。
「ホントかよ~!ってか、制服結構似合ってんじゃん。でも、スカートやけに長くない?もう少し短くても…。」
「そう?ありがとう!スカート最初は長くした方がいいって小学校の友達が言ってた。」
かんちゃんはあまり納得いかなさそうだったが、なにも言わなかった。
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