最悪な日

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廊下の奥の扉を開けると、ソファーとテーブルが並ぶ広間に出た。 いつもは鳴っている音楽も、少し暗くされた照明も、盛り上がるホスト達も、お客さんの姿もなかった。 閉店した後の店は、普段の雰囲気を一変させ、重く濁った空気だけを残していた。 そうさせていたのは、一番奥のソファーに座る聖夜かも知れないが。
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