それぞれの決断

10/18
前へ
/109ページ
次へ
喜美「いい? 最後の一つは、アンタが仕えるべきは、そこのコスプレみたいな武蔵王でも、聖連でも、“極東のためになる”なんてことを考えてる足りないアンタの頭でもないってことよ」 二代「それは……」 喜美「極東の侍なら、極東の君主に仕えるのが務めってもんでしょう!」 腰に手を当て、胸を張り 喜美「ホライゾンを救い出すのがアンタの為すべきこと! それが敵に回るとは何たる不出来! 解ったら土下座! お座り!!」 二代「jud.!!」 勢いよく床に膝と手をつき 二代「拙者、考え過ぎで過ちを犯すところで御座った! 淫乱の身なれど正確な御助言、忝のう御座る!!」 喜美「フフ解ればいいのよ」 すると、すとん、と欄干の上に忠行が着地した 忠行「やれやれだな。迷いは吹っ切れたか二代?」 二代「jud.、忠行。お願いがあるで御座る」 忠行「なんだ?」 何か、悟った口調で尋ねた。そして二代は意を決したように 二代「結婚の話、なかったことにして貰いたいで御座る!」
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

95人が本棚に入れています
本棚に追加