それぞれの決断

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麻呂「約束通り、総長連合、生徒会の権限はそれぞれに戻すことにする」 その言葉に、わっ、という歓声があがる 麻呂「だが、王権の移譲は出来ん! これは姫ホライゾンが戻ってきても同様のこと。武蔵は聖連からの派遣による武蔵王、このヨシナオを王とするものである」 その宣言に皆は静まり返り、表示枠のインノケンティウスは笑った インノケンティウス『ははは! だろうなあ』 麻呂「但し………」 麻呂が続けた言葉にインノケンティウスの笑みが止まった 麻呂「大罪武装の収拾と末世解決の責を負うにあたり、麻呂は補佐として副王を二人設けて権利を分権する。麻呂が2、副王がそれぞれ1ずつ。 そして副王には、極東の代表である三河君主ホライゾン・アリアダストと、武蔵アリアダスト教導院総長兼生徒会長トーリ・葵を任命する」 インノケンティウス『血迷ったか!? 武蔵王!』 麻呂「聖下、王である以上、もはや民の元を離れることなく、その苦しみも、困難も、共に味わい、解決していく次第にあります。聖下、もし麻呂達の行いに非がおありというのならば、聖連代表会議にて判断して頂きたく思います」 インノケンティウス『聖連代表会議は国際会議。今の時代それを行うに値する会議は聖譜に記されていない』 忠行「いや、ある」 その言葉で忠行に注目が集まる
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