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忠行「おいおい、ズバズバ言ってくれるね」
苦笑いしながら喜美の言葉を聞く忠行
正純「大丈夫なのか葵姉は? 二代に勝てるとは思えんが」
隣の正純が尋ねてくる
忠行「いや、あいつは………喜美は二代に勝つよ」
正純「えっ?」
嫁になる筈の二代ではなく、敵対している喜美が勝つと宣言した忠行に驚いていた
すると橋上から
喜美「言ったでしょ?私の契約はエロ系とダンス系ばっかりだって。でも………エロけりゃ誰にでも身体赦すと思ってんの?」
左手の先からウズィが回転しながら右の手に移る
喜美「高嶺の花は、そこに至れる者にしか姿を拝ませないわ。
そしてそれを枯らさず持ち帰ることなんて出来はしない。
だから高嶺の花は孤高に咲き続け、その山の“不可侵”であり続け、高き場所に至れる者達の共通崇拝となるの」
クク、と喉を鳴らし喜美は笑う
喜美「私の“高嶺舞”は、私の身に無粋が触れられないようにする術式。
私が認めた者、この人には枯らされても本望と思える人間しか、触れることが出来なくなるの」
二代「ではさっき忠行の名が出てきたのは………」
嫌な表情を浮かべる二代。そして、忠行の隣にいる正純も苦い表情を浮かべる
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