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喜美「フフフ今はどうでもいいわ。さあ、やってみなさい?高嶺の位置に至れるかどうか。舞が奉納される限り、私は高嶺よ!」
腕を振り上げ、ウズィを空に放り投げた
そして、明確なステップを踏み始めた
通し道歌を舞うための早いテンポにアレンジして、喜美は歌った
『通りませ 通りませ』
二代は既に刃を向けることを躊躇っていなかった
『行かば 何処が細道なれば』
喜美へ突きを放つ
『天神元へと 至る細道』
だが喜美を守護する流体に弾かれる
『御意見御無用 通れぬとても』
それでも速度を上げる
『この子の十の 御祝いに』
ありとあらゆる方向から突きを放つ
『両のお札を納めに参ず』
だが、やはり全て弾かれる
『行きはよいなぎ 帰りはこわき』
喜美の周りを二代と蜻蛉切が円弧を描く
『我が中こわきの 通しかな』
だが、構わず喜美は舞続ける
『通りませ 通りませ』
二ループ目に入った
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