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喜美「私って、いやらしい女ね。………そう思わない?」
問われ、二代は気付いた
二代(まさかこれは舞の間にある掛け合いかっ!? 不味い、何か応えねば………)
だが返す言葉が思い付かない
二代の腕の中、蜻蛉切の柄が歪む
喜美は両腕を緩やかに上げていく
喜美「残念だわ。貴女にもこの味を知って欲しかったのに」
告げた直後、二代は吹き飛ばされた
喜美の術式に干渉しつつ、付いていくことが出来なかったため、拒絶されたのだ
弾き飛ばされた二代は蜻蛉切を構えた
忠行「ち、割断能力を使うつもりか?」
既に余裕を失った二代は混乱していた
父と相対した立花・宗茂は生きている
東国最強の父と、名槍と謳われた蜻蛉切でも倒せなかったのだ
だから
二代「外に戦いに出ると言うのなら、少なくともこの蜻蛉切を越えていけ!!」
刃に喜美を映し
二代「結べ、蜻蛉切!」
割断の力が喜美へ走る
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