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その場にその状態でずっと居続ける訳にもいかないので私は立ち上がり、職員室のドアをノックした。
「失礼します」
と、一言断ってから職員室の扉を開ける、始業式がもうすぐ始まるため、余り中には教師は残っていない。
「どうした?もうすぐ始業式が始まるぞ」
私に声をかけてくれたのはアイドルと言っても信じられそうな端正な顔立ち、輝くような金髪と相対するような闇夜のような黒い瞳を持った男性教師だった。
「あ、あのっ!私今日付けで転校してきました!篠崎佳奈子って言います!!」
目の前の先生の雰囲気に圧されてか私は焦ったように挨拶をしてしまった。
「ああ、君が今日来るって転校生か。全然来ないからどんな不良かと思ったけど、なかなか真面目そうだね」
そう言って先生は微笑みを携えながら私を見てくる、何だかドギマギしてくる。
「俺は君の担任になります、二年一組担任の光本陽太(こうもとようた)です。以後よろしくお願いします」
そう言って光本先生はペコッと頭を下げた。
「はい、よろしくお願いします!光本先生!」
「ああ、ただ俺の事は名字で呼ばないでほしいな。じゃ、式に行きますか」
そう言って、私はこうも・・・陽太先生の後に着いて職員室を後にした。
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