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「おい!死ぬな!」
「ごめんね・・・・・・私もう・・・・・・だめみたい」
これは・・・夢?
私はその情景を空から見下ろしているようだ。
青年の顔はよく見えない、特徴を挙げるならパーマをかけたようなクシャクシャな茶色の髪、少女を抱き抱えてしゃがみこんでいるため正確にはわからないが背はかなり高いほうだ。
抱き抱えられている少女はどこかで見たことのある顔をしていた。
それもそのはずだ・・・。
その人は私と瓜二つなのだから。
その少女はお腹がグロテスクに赤く染まってしまっている。
見たところ銃か何かで撃ち抜かれたようだ。
青年は涙ながらに少女に死ぬなと叫び続ける、少女は生気が今にも消えそうな顔で微笑んでいる。
少女は片手を青年の首に手を回し、自分の体を持ち上げる、そして・・・
少女は青年に唇を重ねた。
「んん・・・」
と、そこで私は目を覚ました。
「あ、目が覚めたんだね。よかったよ~急に気絶したからどうしたのかと思った」
「え、ええと・・・あの」
私は困惑しているのか何だか言葉が上手く繋げない。
そうしている内にシャッとカーテンが開いた。
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