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次の日 午後十二時 天空城・人間界への入り口
「おっ、やっときたか」
「遅刻はしてないと思いますよ。ユーノ先生」
「五分前に来い。」
「いいじゃないですか、間に合ったんですから。」
「相変わらず、時間だけはルーズなんだな。」
「それはそれとして、人間界はどうやって行くんですか?」
「ん。」
ユーノが挿した先は…
「下ですか。」
「下だな。」
「へ?」
「へ?じゃねぇよ。 飛び降りるんだよ。」
「マジで言ってるんですか?」
「マジマジ、大マジ。」
「さすがに死ぬんじゃ…」
「落下した先に、人間界行きの魔法陣があるから。」
「なんでそんなところに…」
「この天空城ができた時に、先人がミスったんだと。」
「大丈夫なんですか?」
「……大丈夫じゃん?」
「なんなんですかその間は! しかも疑問形ですか!」
「いや~、聞いた話だと位置指定がランダムって聞いたからさ~」
「変な所に出るかも…」
「しれないな。」
「……」
「……」
「行きたく無くなってきましたよ、先生。」
「まあまあ。」
「まあまあ。じゃないですよ!」
「いいから逝きなさい」
「字が違うんですけど…」
「はい、行ってらっしゃい。」
俺は後ろから背中を押された。
「ちょ、おま、やめっ、止めて! お、落ちるから! 落ちちゃうから!」
「いいから行きなっさい!」
ドン!
思い切り後ろから突き落とされた。
「おわーあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっっっっっ」
というわけで
ただいま、落下中(らっかちゅう)。
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