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人間界歴2012年 千葉県 浦安市 とある高校 校庭
「ついたわね。」
「とりあえず離せ。」
「ああ、ごめんごめん。」
「で、なんなんだ? こんな魔法陣みたいな奴」
「知らないわよ。」
その時
魔法陣が
光った。
「うわっ!」
「何が…」
「よ、佳花!」
「何?」
「あれ… 人だ…」
「嘘… なんで…」
そこには、魔法陣の中心に一人の男が立っていた。
(ふう、なんとかちゃんとついたようだな。 だが、ここは何処だ?)
「疲れた…」
「佳花…」
「何よ。」
「今日本語喋ったよな…」
「うん」
(あの者たちは…)
「もし…」
「「はっ、はいっっっ」」
「ここは何処だ?」
(どうする… 危険な奴だったら、佳花が危ない。 ここは男の俺が。)
「佳花。」
「何?」
「危ないかもだから、下がってて。」
「うん。」
「で、何だって?」
「ここは何処だと聞いている。」
「ここか? ここは浦安市だ。」
「浦安市?」
「お前はどこから来た?」
「俺は天界から来た。」
「は?」
「なんだその反応は?」
「天界だと?」
「そうだ。」
「病院行くか? いい精神科紹介してやるから。」
「お前は俺を馬鹿にしているのか!」
(知輝)
(どうした?)
(いまのみたでしょ? あそこから出てきたんだから、信じてみようよ。)
(そうか、佳花を信用するぞ?)
「スマンな、あまりにも突然の事だったんでな。 だから、構えているその物騒なものをどかしてくれ!」
いつの間にか、男の手には剣が握られていた。
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