第一章~始まりの物語~

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「我こそはタナトスの化身。 冥府に召喚されし闇の勇者、 ゾンビ・ダークネス・タナトスだ。 貧弱な人間ども。 タナトスの化身である我の前にひれ伏せ。 フハハハハハハハ」 我の自己紹介で、教室という小さな箱に収められし人間どもは偉大なる王を見るような目で我を見つめた。 この世界で、本日の日付は2024年4月10日 始業式と呼ばれる儀式を終え、上の立場である、先生と言う者の命令で、自己紹介をした。 「え・・・えと、野口くんは、福島県の北山第一小学校から仕事の都合でこの中学校に来ました。 みなさん・・・積極的に接してあげてくだ・・・さい!?」 我にとって上の存在ではあるが、身長的には我より15cm位小さい先生が戸惑いながら我の紹介に補足をしてきた。 まあ、初対面でのこの挨拶、人間には刺激的すぎる自体であろう。
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