あじーん、ゲームを始める

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ここからは、愛子ちゃんが用事で帰ってしまったので自力でやらなきゃいけない。 だけど、このゲームって漢字がいっぱい出てくるんだって。 ぼくだけだと、読めそうにないな・・・ あ、そうだ!兄さんに手伝ってもらおう! 日本の大学に通うくらいだから、ゲームの漢字くらいスイスイなはず。 「兄さん、今ひま?」 「どう見たって忙しいだろ」 と、言いながらスマホをいじっている兄さん。 どう見ても忙しそうにはみえない。 多分、話を進めても大丈夫だな。 「あのね、ゲームの文章読んでほしいんだけど。いっぱい文が出てくるらしくて」 「それくらい、自分で読めよ」 読めそうにないから頼んでるのに・・・ めげずに、反論してみる。 「ぼくが平仮名しか読めないの分かるでしょ?」 「俺は田中とのメールで忙しいんだよ。気合でどうにかしろ」 「漢字も読めないと進まないんだって」 「・・・頑張れ」 「兄さん、お願い!」 「・・・・・」 「お願いってば!今度ファ○チキおごるから!」 「・・・・・・」 兄さんは黙り込んでしまった。 あ、今音楽プレーヤーつけた。イヤホンまでしちゃった。 そんなに厳重にガードしなくても・・・相当めんどくさいんだな。 ・・・・・・仕方ない。一人でやるしかない。
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