裏切り未遂

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「……………」 「……………」 「……いや、誰か何か喋ろうよ」 あれから程なくして秋山が屋上に戻って来た。 その秋山の後ろにいるのは正に高遠君で、この空気にも全く動じていない。 流石、鋼のハートと言ったところか。 屋上の扉がドンと閉まり、この5人と私と高遠君の7人が隔離された形になる。 どうなるんだ…と息をのむ私だったが、予想を裏切り誰も話そうとはしない。 あまりに沈黙が続くので、痺れを切らして私が声を発した。
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