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その高遠君の拳を避けた国崎が、高遠君めがけて拳をふるう。
そこから2人の激しい攻守が始まった。
私はそれをただ見ることしか出来なくて、不甲斐ない気持ちが広がる。
時々頬を掠めたりする程度の高遠君に比べて、確実に相手の身体を攻撃している国崎。
「はっ…そんな程度、かよ!!」
余裕からか、そんな台詞を吐く国崎だが。
余裕からくる油断か。
一瞬、国崎の視線が横にそれる。
その一瞬を見逃さなかった高遠君は、その拳をすきの出来た国崎の顔面へ叩きこむ…かの様に見えた。
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