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「あ、すいませ…」
とっさに顔を上げ、ぶつかった事を謝ろうとした私だったが、そのまま一瞬停止してしまった。
角から現れたのは2人の男子生徒…だが、外見が…普通ではなかった。
特にヤバいのが私がぶつかった方の生徒。
身長は軽く180cmはあり、160cmの私は見上げる形になってしまう。
けれど、問題はそこじゃない。
髪の色が、美しいぐらいの銀色なのだ。
おまけに瞳の色が青。
恐らくこれはカラコンだろうが、細められた目の奥に見える青が物凄い恐ろしく、鳥肌がたつ。
というか今、確実に睨み付けられている。
そしてその隣の生徒。
身長は170cmぐらいで、髪の色も少し紫っぽいが、銀髪ほどは目立たない。
ただ、問題が1つ。
眉の少し上くらいに、ピアスが2つ付いている。
俗に言う眉ピというやつ。
なんだあれは。
何を思って付けたんだ?
こっちのピアス君は、銀髪と違い此方を睨んではいないが、恐らく元々目付きが良くないんだろう。
見下ろしている目が恐ろしい。
ああ、私の馬鹿!!
向こうからの気配ばっか気にして、こっちの気配に気づかないなんて!
どこまでアホでマヌケなら気が済むんだ…!
ラスボス級じゃん、こんな奴ら!!
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