プロローグ

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「あ~、緊張するぅ~。高校で友達できるかな。ヤンキーに絡まれたりしないかな。あ~不安しかねぇよ」 体中から変な汗が出てくる。 「まったく。だらしないわよむつき!シャキッとしなさい!シャキッと!」 そう言って彼の背中をバンと叩いた。 「いってーよ母さん。少しは手加減しろよな」 彼は少し涙目になっていた。 「ほら、早く行きなさい。遅刻するわよ。入学式から遅刻なんてしたら家入れないわよ」 そう言った母の顔は笑っていた。 「わかったよ。それじゃあ行ってくるよ」 緊張はいつの間にか忘れていた。
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