6人が本棚に入れています
本棚に追加
玲子と同い年とは、偉く上から目線だから三年生だと思っていた自分が嫌いだ。
クラスに着き、自己紹介などをして席を指定される。
玲子の左隣の窓際、一番奥の席かよ…。
玲子が一瞬悪魔の様な笑みを浮かべたような気がした。
他生徒『なんか違う制服…』
他の生徒が転校生を噂する。
俺は転校が多いから慣れているが、あまり気持ちの良いものじゃない。
玲子「来週には制服は同じになる。皆さんも頭髪、ピアスの違反者が多いようですが…以後気をつけるように」
玲子は凛とした態度でクラス中を叱咤する。
俺をフォローしたのか、俺をダシにしたのか判断できない。
それは俺を睨んでいるから他ならない。
授業は順調に終わりを迎え、最後の授業になる。
最後の授業の終わりに先生が言っていた。
明日からもう一人転校生がやってくる。
俺は少し嬉しかった。
何故なら見知らぬ土地に、見知らぬ人達のなかで、同じ仲間が来る気がしたから。
出来れば玲子より美人の女子がいいな。
玲子も綺麗だが、威圧感が半端ない。
髪は肩より少し上、目は大きいが眉間にシワを寄せることが多く、背は俺より10センチは低い。
玲子が性格を治せはモテるだろうと、どうでもいい事を考え、笑いをこらえて家路に着いた。
今日も平和な一日が終わる。
最初のコメントを投稿しよう!