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今日も珈琲にトースト、目玉焼きが俺の朝のスタイルだ。
いや、今日はスクランブルエッグにしてみよう。
「行ってきまーす」
母「行ってらしゃーい!」
玄関のドアにぶつかりそうになった。
「いたのかよ!」
母は歯磨きをしながら玄関へ歩いてくる。
ボサボサの髪を手でときながら話す。
母「父さんは出張だけど私は夜中に帰って来てたわよ~、あっ!あんたに言わなきゃダメだったんだ!」
母はなにか慌てた様子だ、嫌な予感がする。
母「秋人!急いで駅まで行ってきて!今日から知り合いの子預かるのよ!偉い人の子供なんだけど、や~ね~忘れてたわ~」
そんな話しは聞いてないし、それに学校がある。
「学校遅刻するから母さ…」
俺が言い切る前に母は学校に連絡をしていた。
母「あんたの制服は来週来るから、これはその子の制服ね。サイズあんたより少し小さいみたい。駅構内で待ち合わせって連絡するから早く行った!行った!」
俺の制服は来週で、その子のは準備してあるとは…仕事が絡むと母は鬼になる。
ん、制服は?
これは、俺と同じ高校。
転校生はもしかしてこの子のことか?
母「ほら!ぼさっとしない!」
母に無理やり制服の入ったカバンを渡され、家から無理やり押しだされる。
仕方なく駅へむかい歩いた。
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