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「はあ……」
笑は家へと早足で帰る。
<おい、おまえ>
「……」
木の上から、狐のお面をかぶった‘‘何か‘‘が話しかけてきた。
<聞こえてるんだろう? ‘‘浅葱‘‘の娘>
それを聞いた笑は立ち止まった。
<少し手を貸してくれないか>
「…何?」
笑は話を聞くことにしたようだ。
<この地域の主が危ない。どうやらずっと病にかかっていたらしくてな。もうすぐで亡くなってしまうだろう。今は何とか持ちこ たえているが、いつ亡くなってもおかしくない。>
「!主様が?!」
笑の顔色が変わった。
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