X'mas&Birthday(翔×心咲)

6/7
前へ
/50ページ
次へ
「俺にはもう魅力が無いんだ、もう用済みなんだ」 何故か、そんな事を言いながら 心咲は、またソファーに塞ぎ込んでしまった。 「いや、魅力有りすぎて困るくらいだし 用済みって何?俺は心咲とヤる為に一緒に居る訳じゃないよ」 翔は、ハァと溜め息混じりに心咲の隣に腰を下ろす。 「俺は心咲が好きだから、心咲と一緒にいると何だか安心するし 心咲は俺のオアシスなの ただ隣に居てくれて、俺を愛してくれているなら 俺は満足なんだけどな?」 そう言って、心咲の髪を撫でる翔。 「本当?」 心咲は、そう言うと 顔を上げて翔を見つめる。 「こんなセリフ冗談で言える訳ないだろ」 心咲の頬に伝った涙を、手で脱ぐってやりながら 苦笑する翔 「いや、翔なら冗談でも言えそうだ」 心咲は、不振そうに目を細める。 「信じてよ心咲、そうだケーキ買ってきたんだよ だから早く風呂入って来て」 そう言う翔に 「はぐらかされた様だ」 心咲は、眉を寄せつつ立ち上がる。 風呂場に向かう様だ。 「誕生日おめでとう心咲」 そんな後ろ姿に 翔は、声をかけた。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

469人が本棚に入れています
本棚に追加