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おおみそか(翔×心咲)
2012年も、残す所あと数時間となった。
心咲と翔は、掃除も終え
夕食も食べ終われば
年越しまでの時間をテレビでも眺め、のんびりと過ごしていた。
小学校の先生をしている心咲と、社長の翔では
そうそう時間が合うわけもなく
二人一緒にのんびり出来る時間も、珍しい
そんな一時に
心咲は、幸せなんかを感じるのだ。
「心咲」
突然、名前を呼ばれ
不意に翔を見上げる心咲
「二年参り行こっか」
翔は、そう笑顔で言う
「二年参りか、すぐそこの神社なら…」
心咲は、人混みが嫌いなので
すぐ側の地域の神社みたいな所ならと答えた。
それに、時計を確めれば
今からじゃ、そこしか間に合わなそうだ。
「わーい行こう行こう」
そう言って心咲の手を引っ張る翔に
いつになっても変わらないなぁと
心咲は、苦笑しながら立ち上がる。
「そんなに急かすなよ
たく、お前はどうしていつも急なだ」
呆れた様な声を出しつつ
コートを羽織た。
「ごめんね」
アハハと笑って、誤魔化す翔
実は、前々から心咲と二年参りには行きたいと思っていたのだ。
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