469人が本棚に入れています
本棚に追加
そんな心咲の顔に、何かが触れた。
そして唇に温かい感触が
それは、軽く触れただけで離れて行ったが
心咲は、目を開けて目の前の男を睨む。
「おい!何を考えてるんだ神様の目の前だぞ!」
そう怒鳴る心咲に
「だから、見て貰ったんだよ
俺は、こんなに心咲を愛してますってね
だから心咲は幸せだろ?」
そうニヤリと笑う翔
「自意識過剰なんだよ馬鹿」
そう心咲は、翔から顔を反らしたが
翔には解る
照れ隠しだ。
「さぁ、もう一度手を合わせて帰ろうか
夜は長くなりそうだね」
「一人で長くしてろよ
俺は直ぐに寝る」
「おい!」
そうんな言い合いをしつつも
手を合わせ、お互い願う事は一つだけ
『二人でずっと一緒に居られますように』
と
この新しい年を二人で迎えられた事が幸せだ
そう実感しつつ
二人は、手を繋いで家路に着くのだった。
おわり
大切な事なので二回参ったんですね。
最初のコメントを投稿しよう!