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「ドンマーイ」
バスケの試合、そう声をかけてくれた声は
病欠の代わりとして出場し、プレッシャーに思うようにプレイ出来ずに居た俺を助けてくれたんだ。
その声で、俺は一点決める事が出来た。
試合には負けてしまったが
その一点を決めた時の
「ナイスシュート」
の声援と、笑顔が
忘れられなかった。
「なんやその様は
折角俺が教えてやったちゅうに
メイドにボコボコにされるとかだらしないやっちゃなぁ」
そう関西弁で話す、この男
東藤太は、眉を寄せて目の前のボロ雑巾の如くメタメタにされている立原を睨む
「そんな事言ったってな…あの二人は入いる隙間なんてねぇよ
俺は秋月君の方に惚れそうだ」
そう顔をデレッと歪める立原は、恐らくカナリのドMなのだろう
こんなボロクソやられて惚れるなんて
東は軽く引いてしまう
「本当、立原さんは惚れっぽいんやから」
はぁと溜め息が出てしまう
立原は男なら誰でも良いのではないか?
と、思う程の変わり気の早さである。
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