風邪(翔×心咲)

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心咲が玄関から出て行ったらしい そう実感すると、一人っきりの静寂に不安が込み上げる。 翔は、薬を飲んで直ぐに寝る事にした。 う゛ー 苦しい 熱い 死ぬ そう、のたうち回っている内に寝てしまっていた。 ピタッ 「冷た!」 額に突然、冷たい物が当たり 翔は、驚いて目を見開いた。 「ああ、悪い 熱を確かめようと… まだだいぶ熱いな お粥作ったから食べて薬を飲んでまた寝てろ」 そう、言う目の前の男は 「心咲?」 そう、心咲だ 学校で居る筈ないのに 「昼休みに抜け出して来たんだ もう戻る」 心咲は、そう言うと そのまま直ぐに部屋を出て行った。 昼休みの短い時間に来てくれたんだ。 そう思うと、嬉しさが込み上げる翔 ああ やっぱり俺、愛されてるんだなぁ なんて、熱のせいか浮かれた事を考えながらお粥を食べる。 心咲のお粥は絶品だった。 おわり ただ熱でダウンした翔が書きたかっただけ。
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