469人が本棚に入れています
本棚に追加
心咲が玄関から出て行ったらしい
そう実感すると、一人っきりの静寂に不安が込み上げる。
翔は、薬を飲んで直ぐに寝る事にした。
う゛ー
苦しい
熱い
死ぬ
そう、のたうち回っている内に寝てしまっていた。
ピタッ
「冷た!」
額に突然、冷たい物が当たり
翔は、驚いて目を見開いた。
「ああ、悪い
熱を確かめようと…
まだだいぶ熱いな
お粥作ったから食べて薬を飲んでまた寝てろ」
そう、言う目の前の男は
「心咲?」
そう、心咲だ
学校で居る筈ないのに
「昼休みに抜け出して来たんだ
もう戻る」
心咲は、そう言うと
そのまま直ぐに部屋を出て行った。
昼休みの短い時間に来てくれたんだ。
そう思うと、嬉しさが込み上げる翔
ああ
やっぱり俺、愛されてるんだなぁ
なんて、熱のせいか浮かれた事を考えながらお粥を食べる。
心咲のお粥は絶品だった。
おわり
ただ熱でダウンした翔が書きたかっただけ。
最初のコメントを投稿しよう!