プロローグ

3/9
前へ
/19ページ
次へ
 「・・・・・・今から帰る」  微かに声が震えたを三上くんは聞き逃さなかった。  「ならさっさと荷物まとめろ」  「え?」  三上くんは机の上に開かれた資料を棚に戻し、早くしろと急かしてくる。  「え、あ・・・・・・うん・・・・・・」  僕は言われるがまま、ペンケースをリュックにしまい、ストーブの電源を切った。  「鍵、閉めたら貸せ。俺が返してくるからお前は昇降口で待ってろ」  
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加