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「・・・・・・さ、帰ろう。ゆずは」
「あ・・・・・・コートとマフラー・・・・・・」
僕が返そうとマフラーに手を掛けると、いいから。とにっこり微笑む先輩。
「あ、そーた。これ持ってきてね?」
さっきまで先輩が持っていた荷物。
「はぁー? んなもん自分で持って・・・・・・ください」
一応敬語を使うのは、三上くんが花松先輩を尊敬しているから。
花松先輩は生徒会会長で、バスケ部のキャプテンだから。
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