第零話

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「凜音?………まさか、触れたのか、妖刀、夜宵に……」 夜宵? 変わった名前だな…… じゃないよな、妖刀って言ってるし、ん?妖刀……? 「僕は、あの刀などには触れておりません、ですが、その刀に、面白い半分で触っている者ならば、見ました」 「………見たのか、あのおぞましい光景を……」 「……はい、御祥様、答えてください、あの刀は、一体……」 「夜宵は、この家に代々受け継がれている刀なんだ」 「………」 「しかし、夜宵は気紛れな奴で、気に入った奴しか触れないんだ」 「………」 「だが、私の父、影樂様は触れられた、その血を受け継いだ私も、凜音の父も夜宵に触れる事が出来た」 「!!…父さんが、刀に触ったんですか!?」 「ああ、」 「………そ、なんだ……」 「それじゃあ、話は終わったから、部屋に戻っていいよ」
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