第零話

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―――――――――――――― スッ 蒸し暑いな…… あれ? 人が…眠ってる? 綺麗……。 男の人に、綺麗って……駄目だよね……。 なんか、寝顔に引き寄せられる。 胸が、高鳴りはじめてる…… 男の人なのに、可笑しいよね… 「何を見ている」 「っえ!?」 起きた! どうしよう! 「あんた、御祥の匂いがする」 「御祥様のこと知ってるんですか!?」 「ああ、あんた御祥の息子?」 「い、いえ、御祥様は叔父です」 「あー、って事はあんたは散春の息子か」 「父様のことも知ってるんですか!?」 「御祥の兄貴だろ?」 「はっ、はい」 「……」 ジッ な、なんだろう見つめられる……そらした方がいいのかな? グイッ 「え、ちょっ、うわっ」 ギュッ 「………」 いきなり抱き締められた/// どうしよう!
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