episode1 帰ってきた少年

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「3年でここまで変わるものなのか~...」 森羅はそんなことを呟いた 「ま、とりあえずバスに乗ればなんとかなるだろう」 そう言って近くのバス停を目指す 少年の姿が見えなくなったことを確認した警備員は 「ふぅ...」 と溜め息をついた。 その溜め息は厳正な入門の審査が終わったからなどの類の溜め息ではない 「ついに帰ってきてしまったか...」 「3年前学区1つをほぼ壊滅状態に追いやった問題児が」 そう、あの溜め息は仕事に対する溜め息ではなく
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