章之二・ー後神ー

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 俺達は今、遊園地に来ている。それも深夜に――。  人気のない遊園地には例によってゴミや空き缶、何故か色々なマスコットキャラのグッズやらが落ちている。  ジェットコースターは途中下車したみたいにコースのただ中で乗り物が放置されていて、見ているだけで違和感がある。  まぁ、説明するまでもなく廃墟と化した遊園地だ。  友人は入っただけで「怖い」と言い出し、なら目を瞑っていろと俺が言ったので、思いっきり服の裾を引っ張ってくれている。  目を瞑った方が余程怖いと思うし、服の裾が伸びたら請求してやろうと思うのだが、それで友人の恐怖がいくらか和らぐのならと、取り敢えず黙っている。  俺をここに連れて来たのは友人だというのに、何とまぁ本末転倒な肝試しなんだか。  しかも目的地は遊園地そのものでなく、最奥にある 「お化け屋敷」だ。
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