☆.プロローグ

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新居に着いたその日から毎日。 机の上に立ててある幼少期の写真を見る度に、「あの頃に戻りたい。」って思うような日々が続いた。 人並みに恋もしたし、勉強も人一倍頑張ってみた。 だけど幼馴染の輪は、相変わらず、時間の止まったまま、何も変わらなかった。 パパやママに何度も願い下げて帰国を頼んでも断られる。 毎年クリスマスに、サンタさんに頼んでも、教会で神様に頼んでも、あの日は戻らなかった。 兄はサッカーで結果を残している中、私は同じ毎日を繰り返している。 そよ風に吹かれながら、また今日も一日が過ぎて行く。 アスカ、レイ、……リョウ…会いたいよ。
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