勇者はニートでニートが勇者

第１話「俺とおまえとっキャラメルポップコーン」

そんな事を考えていると、

「勇者様、お連れしたい所がございます」

と、日よけをめくり女の子は外へ出た。

「う、っと、はい」

俺も日よけをめくり外へ出る。

「まぶし・・・」

少し暗かったせいか、日差しに目がくらむ。

「な・・・」

そこには見た事のない世界が広がっていた。恐らく山中に出来た村、ただ日本で見るそれとは違い、オレンジがかった岩山の中にある。

遠くには大きな街が見え、その中心に城が建っている。間違いなくこんな光景は日本では見れない。

「こ、、、ここはどこ、ですか？」

恐る恐る女の子に聞いてみた。

「ここですか？ここはポルカの村ですよ」

はい、にっこり。ですか。可愛い。

じゃねー！どこそこ？日本？じゃないよね？じゃあ海外？っても聞いた事ねぇ。

つかこの子、日本人だよね。さっきから日本語話してるし。いや、顔立ちとかも見て多分そうだ。