同居人がバンビーノ

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露真似は言った。 汚れを知らぬ無垢なる少女の様に。否、実際そうなのだろう。 無垢であり無知なのだ。 高二にしては発育は良い方だ。ムチムチボディだがどちらかと言うと無知無知ボディって感じだ。 ムチムチボディって言うか無知なのは頭の方だが。 「あら、そうだわ。先生が来られたので出席を取りたいと思います。」 拍手喝采。 「お前本当に優等生なのかよ。」 それは今朝、もうやっただろうが。 いや、もしかしてワザトか。 授業潰しの類か!? それなら俺も穏便に済ませる事はできねぇぜ。 「おい、露真似。座れ。お前らもその拍手を止めろ。ひたすら不快だからな、 良いか俺には俺のペースがあり、この学校には守るべき規律がある。分かるか!?」 「……。」 女児達が黙る。 年頃の娘達の根拠不明の無謀なハイテンションが沈下する。 「ここでは俺がルールだ。お前らは黙って着いてくれば良い。嫌なら帰れ!!」
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