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愛美さんはどこか悲しそうな表情をした。
……愛美さん、すいません。あなたを悲しませたくはなかった。
「……ほお、ずいぶんと強気じゃないか。いや、ただ命知らずなだけか?まあ、それよりこいつが行くって言ってんだ。文句はないだろう、愛美」
めっちゃ文句ありそうな顔してる…… ただ、このクソ男の威圧感は半端ない。あの時ほどではないが、やっぱりただの人間じゃなさそうだ。
「……わかりました。行っても構いません。蒼さん、くれぐれも気を付けてください」
はあ~、最初から最後までなんて優しい方なんだ。もしまた会えたら、その時デートに誘おう。
「よし、じゃあ行くぞ。この施設のことは行きながら説明してやる」
……相変わらず偉そうな男だな。こいつについていくのは本当に腹が立つ。が、今は仕方がない。
俺はそいつの後に続いて部屋を出た。
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