第一章

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和恩~あいつ本間に乞食と一緒やで~ 双也~まぁな、食いもん落ちちゃあたら すぅーぐ食いよるからなぁ~ ~誰が乞食じゃ!~ 2人の後ろから声が聞こえた。 それに反応し2人は振り返る。 和恩~おぉ、帰ってなかったんけ?~ 双也~ピッピ過ぎて帰ってもうたかも知れんなぁて 思てたとこやったんやけど どこおったんな?やっぱりトイレか?~ 和志~トイレでおったし 確かにピッピやけど俺は乞食とちゃうぞ 拾い食いもしてへん~ 和志は2人に向かい歩き出し すぐに追いついた。 和恩~ほな何で腹壊してんねん~ 和志~.....給食の牛乳や...多分~ 双也~ハハハハッ何やそれ! 何で毎日飲んでるもんで腹壊すん!? ハァ あかん!腹痛いわ! ハハハハハッ~ 双也はよく笑う。 和恩~牛の恨みやな "乳ばっか触りよって~"って~ 和恩はいつも冷静にボケる。 和志~アホか!給食費ちゃんと払てんねんから そんなもん逆恨みじゃ!~ 和志は胃腸が弱い。 このアホ達は いつも一緒にアホをしている。 今日も変わらず。 3人はもうすぐ目的地に着く。 和志~おれ一生、牛乳飲まへん~ 双也~はいはい、飲むな飲むな~ 和恩~そのどーでもええ会話やめてくれへんか?~ そんな事を喋りながらも 3人の顔には笑顔無くなった。 そして家庭科準備室の札の前 彼らは揃って立ち止まる。
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