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アツシの電話の話では、ミヤからアツシの携帯に、京子と決着つけるけれど一人では心配なので皆に集まって欲しいと連絡が入ったとのことでした。
それでアツシは雅美にも連絡を入れて、二人は神社までやって来ていたのです。
「ミヤが京子と、この神社で落ち合うって話は本当なの?
それらしい人影は見えないようだけれど…… 」
雅美は石段を上りながら、辺りを見回してみます。
社に続く石段は古く、手摺が付いていましたが、足を負傷しているアツシは苦労して一段ずつ歩をすすめていました。
「ここで間違いないよ。
神田に念押しして確認しているし。
場所を変えるなら連絡くらい寄越すだろ。
それより、浅羽は脚が痛まないのか?
かなりの打ち身だったって聞いていたけど? 」
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