第一章 始まりはいつも唐突に

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少年.......高校生の三谷幸助は、己の不幸を呪っていたのだ。 運悪く目覚ましの電池切れが発生し、 運悪くそのせいで高校への近道である橋を通っていたら、 これまた運悪く橋が突然爆発によって崩壊して、 結果この四方八方が白い空間に来てしまった。 しかも前に不審人物が2人いるという状態で。 今日の自分が“不運である”という認識は更にPETWHACの規模を拡大させるという悪循環を生むだろうが、しかしながら起こったのが並大抵のことではないために、自分が“不運である“という認識をしなければならなくなっていた。 「あの。」 まずは目の前にいるコスプレ?をした二人に現在の状況を聞かなければならない。 「ヒイ!?ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい........」 凄い勢いで男の方が謝り始めた。
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