プロローグ

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写真は、思っていたよりも酷いものだった。 川沿いの写真、水死体を釣り上げてしまった釣竿、そして何より酷いのが被害者の写真。 長時間川に浸かっていたためか死体は水分を多く含み、刃物と銃の両方でやられた傷も目立つ。 そんな写真を眺めながら、彼は目の色一つ変えず昼食をとる。 同時に資料もパラパラめくりながら。 食べ終わるや否や、警察手帳を無造作にポケットに突っ込み、事件の資料を手に持ち、部屋を出た。
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