狼と気違いと未来人

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わたしは、男を警戒するような目で見る。 「おいおい・・・そんなに警戒すんなよ。 ・・・・そんなことより、お前、いま目が赤かったな?」 「!!!」 見られていたのか!? 「お前・・・・鬼か?」 「鬼・・・?」 この男は何を言っているんだ? この男は・・・。 「・・・私は、人間だ。鬼じゃねぇよ」 男を睨みながらそう言う。 「ハハッ、そう怖い顔すんじゃねえよ。また会うことになるだろうしな」 男は、笑いながらそう言った。 「?」 私は、男の言っている言葉の意味が分からなかった。 また会う・・・? なぜそんなことが言える? 私がそう思っていると、 「おっと。もう朝か。俺はそろそろ退散するぜ。じゃあな、魅録」
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