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君はびくりと肩を震わせた。
「大丈夫です」
いつも通りの君の声。
でも、少しだけ掠れていた。
でも、少しだけ震えていた。
私はその異変に容赦ない。
気づいてしまったのだから。
君が泣いていることに。
「大丈夫じゃないだろ」
「大丈、夫です、」
ぷい、と横を向く君。
話してる人の方
ちゃんと見なさいよ、
と言わんばかりに
腕をつかんで引き止める。
「大丈夫に見えないから」
そっと顔を盗み見る。
そんな君の表情は
悔しさとか悲しさとか
いろいろごちゃごちゃして見えた。
簡単に言うと泣いてた。
ほら大丈夫じゃないじゃん。
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