第一楽章

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「楽器、初心者で、 チューニングに受か、ってないの 俺だけ、なんです、」 そこまで言うと、 君はまた手で顔を覆う。 あー、、、 そーゆーことか。 チューニングに受からない部員は 合奏には参加できない。 しかも演奏会が近いのもあって 最近チューニングは いつも以上に厳しい。 今日もばっさばっさと 落とされた。 人数が減りすぎて 辛うじて残った数人で 合奏ならぬ分奏をした。 私も辛うじて残った 分奏組の1人だった。 あー、、、はい。 そういうことですね。
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