第一楽章

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私は薄情なやつなんだろう。 理由を聞いておいて 励ます言葉が出てこない。 何て言えばいいのか わからない。 泣いている君の側に ただただいて立っているだけ。 でも、わかるから。 その気持ちは。 私も「初心者」だったから。 きっと晴れる日はくる。 今私がこうしていられるように。 「もうすぐ、晴れるからさ」 その気持ちも。 そう続けて諭してみる。 君は顔をあげない。 頷くだけ。
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