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「日用品‥酒‥後は‥」
「服。シャツが欲しい」
「了解」
市内の大型百貨店で買い物を済ませて、近場の服屋を目指す。
「あ…忘れた」
「は?何を?」
辰人が手招きをして、耳に口を寄せた。
ボショボショボショ
「‥んなもん要らん。必要になるような事をしなければ良い」
「ひどっ!俺を生殺しにするつもりか!?」
喚き始めた辰人を放って歩き出そうとした体が、誰かにぶつかった。
「あ、すいませ‥」
ガッ
「‥!」
一瞬、何が起こったのか分からなかった。遅れてやって来る頬の痛み。殴られた‥?
「…」
訳の分からない事をブツブツと呟きながら、相手の男は尚も俺に拳を振り上げる。
「っ‥!」
ティーンだ‥!
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