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「そっか。邪魔してごめんね」
少し申し訳なさそうな顔を浮かべた彼女に、ふと疑問を抱いた。
「永井さん、なんでここにいるの?」
ここは屋上で、出入り禁止なはず。(じゃあなんで俺は入ってるかって言うのは、こっそり鍵をとってきたからなんだけど)
「屋上の出入り禁止って、守らないのがお約束じゃないの?」
永井さんは、不思議な人だ。
一体どうなったらそういう解釈になるんだろう。
青春マンガの影響か?
「……変わってるね。永井さん、もうそろそろ授業だから戻ったら?」
自分からそう言ったくせに、少し寂しいなんて感じた俺はただの馬鹿で間違いない。
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