繋がり

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 南は、そのまま門の前に待たされていた。  しばらくすると、大きな門が開いて、中からお手伝いさんと思われる中年の女性が出てきた。  「お会いになるそうです。  ご案内します。どうぞ。」    南は、広い応接室に通された。  出されたお茶を口にしていると、一人の老人が入ってきた。  「お待たせしたかな?私が花京院充だ。」  花京院充 小川尚人と同じ73歳。  小川は、年相応の見た目だったが、花京院は73歳とは思えない程若く見えた。  すらりとした身長は175cmは超えているだろう。  ロマンスグレーの髪に、涼しげな瞳。  若い頃は、さぞモテただろう。
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