繋がり

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 ある日の深夜、眠っている充を葵が起こした。  これから家を出て、自由に生きると充に伝えると、そっと屋敷を出ていってしまった。  翌朝、屋敷は大変な騒ぎだった。  葵の姿がどこにもなく、身の回りの物も一緒に無くなっていた。  父親は、内密に葵を探したが見つからず、政略結婚の話も断るしかなかった。  葵が病気に倒れ、寝たきり…という事にして…。  「多分、その小川加奈は、姉だろうね。」  花京院充は、ぽつりと呟いた。    「出来ればDNA鑑定をしたいのですが。  ご協力いただけますか?」
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